今年の春にさせていただいたのが
海南にある築80年近くになるおうちのリフォームです。 82歳になるおばあちゃまがお1人で暮らしていらっしゃいます。 ただ、お台所を使うたびに上り下りしなければ いけないこの段差。 洗面やトイレに行くときも いったん土間に出て 小さな段差が何か所もある床を通らなくていけません。 最近おうちの中でつまづくことが多くなり ご家族も心配されていました。 そんな中、つまづいたことがきっかけで 歩くことが困難になり、入院されることに・・・。 ご家族はこの先、おばあちゃまお1人でこのおうちに住み続けることは できないのではないかと思っていらっしゃいました。 けれどご本人は住み慣れたこのおうちで これからも過ごしていきたいと強く願っておられ、 お1人で快適に安全に暮らしていただけるよう 今回リフォームをさせていただくことになったのです。 昔は本当に段差が多かったなぁと思います。 当初、今は使っていない奥の洋室をリフォームする案もあったのですが やはり長年使いなれた感覚というのは大切なので お台所やトイレの場所を変えずに土間の床を上げて 手前の和室と段差のないワンフロアにすることにしました。 このお台所への段差をなくして・・・ 今ある建具などを取り 土間を通っていたトイレへの空間をつくることで、 段差や複雑な動線がなくなり このような空間 ↓ になりました。 これからは不安や苦労なくお手洗いに行っていただけると思います。 そして、これまで縁側だった場所を ↓ クッションフロアに。 玄関を入ると、土間と高い段差があったのですが、 ↓ この窓は 外とのつながりをつくってくれます。 窓の手前にダイニングテーブルが置かれるので ご近所さんとも椅子に腰かけたままお話できると思います。 しっかりと造られたおうちだからこそ 素敵によみがえります。 お台所の天井を開けてびっくり! 立派な梁が!!! これを生かさないわけにはいきません!! 床を上げたにもかかわらず 天井の低さを感じないのは この梁のおかげです。 そしてお台所の壁はペンキ仕上げ。 ペンキの下地には紙と木のチップを細かく砕いた壁紙を使いました。 築80年のおうちとのバランスを考えても(自分の好みからしても(笑))、 味わいの出るペンキ仕上げにすることは譲れないところです。 ただ、やはりビニールのクロス仕上げに比べると やや費用がかかるので、少しでもコストを下げられるよう 自ら塗りに行かせていただきました(笑) 和室の黒光りする天井の梁と白壁とのコントラストが美しいです。 空間がやさしくゆるやかにつながります。 あとはおばあちゃまが病院から戻られて このおうちを気に入ってくださるかどうか・・・・ どきどきどきどき・・・・ その日を待つことにします。
by o320
| 2017-07-29 19:32
| 海南のおうち リフォーム
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